膝を守ろう!成長期アスリートのケアと予防

はじめに
今回ご紹介するのはオスグッド・シュラッター病です。
成長期のお子さんが「膝の下が痛い」「走ったり、ジャンプするのがつらい」と言ったことはありませんか?
もしかすると日ごろから運動を頑張っている成長期の子どもに多くみられる膝のトラブルの一つであるオスグッド・シュラッター病の可能性があります。

オスグッド・シュラッター病とは?
膝の下には太ももの筋肉(大腿四頭筋)が付着しています。成長期の子どもはこの付着している部分の骨が柔らかく、運動を繰り返すことで硬くなった大腿四頭筋がその部分を強く引っ張ることで痛みに繋がります。
特にサッカー・バスケットボール・バレー・陸上などジャンプや走ることが多いスポーツをしている子に多くみられます。
放っておくとどうなるか
徐々に疼痛が強まっていき、最終的には走ることはジャンプができないくらい強い痛みが走ります。また、膝の下の骨に物が当たるだけでも鋭い痛みが走るため正座ができなくなったりします。
酷い場合は手術になることもあるため、早期からの対応が大切です。
予防・ケアの方法
運動量を減らす
まずは運動量・活動量を減らし安静にすることが大切です。また、痛みが強いときはアイシングすることも効果的ですが、オスグッド・シュラッター病そのものを治療するものではなく、炎症を鎮める対処療法であることに注意が必要です。
大腿四頭筋のストレッチ
大腿四頭筋を過剰に働かせることは柔軟性低下や筋肉自体が過緊張になり膝の下の骨へのストレスを強めるため柔らかくしておくことが大切です。
姿勢や運動中の身体の使い方の見直し
大腿四頭筋の柔軟性が低下する要因は、ジャンプや走ることだけではありません。
例えばスクワットのフォームが悪いことやアンバランスな姿勢から大腿四頭筋に負担がかかっていることも大きく影響しています。その場合は膝自身が悪いわけではなく、足首や股関節・体幹の使い方が悪いことが多いです。そのため、姿勢や運動中の身体の使い方を変えていく必要があります。
しゃがみ込みチェック

手を後ろに組んで膝を閉じたまま、かかとを浮かさずにしゃがむことができるかチェック!できなければ足首が硬いなど身体の使い方が悪い可能性があります。
おわりに
「がんばっているから大丈夫」ではなく、「痛みは体のサイン」と受け止めることが重要です。また、痛みが強いときや、体の使い方・フォームを見直したいときは早めに当院へ受診することをおすすめします。
やまべ整形外科では、膝の痛みや腰痛・スポーツ障害・骨粗鬆症の治療、リハビリテーションに力を入れています。
当院は南海本線「泉佐野駅」より徒歩約10分の場所にあり、駐車場も完備しております。
超音波診断装置を活用した正確な診断と、理学療法士による専門的なリハビリテーションを提供し、一人ひとりの症状に合わせた治療を行っています。
「膝の痛みが続いている」「反り腰が気になる」「どんなストレッチが効果的かわからない」など、お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。適切な診断とリハビリで、症状の改善をサポートいたします。