くるぶし周りのピリピリ感は神経痛のサイン?後脛骨筋・長趾屈筋のストレッチでセルフケア

はじめに
「歩いた時にくるぶしの内側がピリピリする」、「じっとしていても足首周辺に痺れるような違和感がある」そんな症状に心当たりはありませんか?
このような感覚は足首周囲の神経が圧迫されているからかもしれません。特に脛骨(けいこつ)神経という神経が内くるぶし付近を通っているため、その周囲の筋肉が硬くなっていると神経を圧迫してピリピリとした違和感につながることがあります。
今回は、そのような症状に役立つ簡単なセルフケアをご紹介します。
ピリピリの正体:脛骨神経とは?
どんな神経?
脛骨神経は、足の後ろ側や足の裏を動かしたり、感覚を司る大切な神経です。
もともとは腰からお尻にかけて出ている坐骨(ざこつ)神経の一部が枝分かれしたもので、太ももの裏からふくらはぎ、足首の内側、足の裏まで通っています。
神経の通り道
- 膝に近い太ももの裏からスタート
太ももの裏を通って、膝の裏まで下がります。 - ふくらはぎの内側を下っていく
ふくらはぎの内側から内くるぶしの後ろに向かう。 - 内くるぶしの後ろを通過
内くるぶしの後ろとアキレス腱の間のトンネルのような箇所を通り抜ける - 足の裏へ枝分かれする
足首より先の足の裏に枝分かれし、感覚を伝える役割を果たす。
脛骨神経の働き
- 足の指を曲げる
- 足の裏の感覚を伝える
- 足の内側のアーチ(土踏まず)を保つ筋肉を働かせる
- 足首を伸ばす
なぜ痛みやピリピリ感が出るのか
脛骨神経がくるぶしの内側で筋肉や靭帯に圧迫されると「ピリピリする」、「チクチクして痛い」といいた症状が出ることがあります。
特に後脛骨筋(こうけいこつきん)や長趾屈筋(ちょうしくっきん)と呼ばれる、ふくらはぎの深い位置にある筋肉が硬くなると神経を圧迫してしまうため、柔らかく保つことが重要です。
おすすめセルフケア
ふくらはぎのストレッチ

- 足を伸ばして座る
- 両手で爪先を持ち、指を反らせるようにしながら足首を反らしていく
ふくらはぎのマッサージ

- 座って足を組む、もしくは体育座りする
- 内くるぶしからスタートし、スネの骨のすぐ後ろ側を少し強めにマッサージする。
まとめ
くるぶし周囲のピリピリとした痛みや違和感は、筋肉のこわばりだけではなく、脛骨神経が関係している場合があります。特に、後脛骨筋や長趾屈筋といった深部の筋肉が硬くなると、神経を圧迫しやすくなるため注意が必要です。
今回ご紹介したセルフケアを続けても症状が続く場合は早めに受診しましょう。
日ごろから柔軟性を保つことが快適な生活を送る上で重要です。無理のない範囲でセルフケアを続けましょう。
やまべ整形外科では、膝の痛みや腰痛・スポーツ障害・骨粗鬆症の治療、リハビリテーションに力を入れています。
当院は南海本線「泉佐野駅」より徒歩約10分の場所にあり、駐車場も完備しております。
超音波診断装置を活用した正確な診断と、理学療法士による専門的なリハビリテーションを提供し、一人ひとりの症状に合わせた治療を行っています。
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