夜中の腓返り(こむらがえり)はなぜ起こる?電解質だけじゃない意外な原因と対策

夜中の突然の激痛、経験ありませんか?
梅雨が始まり、湿度や気温が高くなるこの時期。寝苦しい夜が続くと睡眠中に突然ふくらはぎが激しく攣(つ)り、飛び起きてしまった・・・という経験はありませんか?
今回はこの”腓返り”について原因とその対策をご紹介します。
そもそも腓返りとは?
医学的には「夜間性下肢痙攣(Nocturnal Leg Cramps NCL)」と呼ばれ、夜間にふくらはぎや太ももの裏などが突然、意図せず収縮し激しい痛みを伴う現象を指します。通常、数秒から10分程度持続しますが、痙攣後も筋肉痛や違和感が残ることがあります。
主な原因は「筋疲労」と「神経の誤作動」
誤解されがちな「電解質異常」
「夜間足が攣るのは水分が不足しているからだ」というようなことを耳にしたことはありませんか?
確かに脱水状態では血中のナトリウムやマグネシウムのバランスが悪くなり、それによって痙攣が生じることはありますが、毎日十分に水分・栄養を摂取していても腓返りは起きてしまうことが多いです。
最新の知見による主な原因
筋疲労
日中に長時間歩いたり、立ちっぱなしであると筋疲労が生じ痙攣が起こりやすくなります。
神経の誤作動
神経の異常な興奮性が痙攣を生じさせます。特に高齢者では神経の興奮が高まりやすく、誤作動することで痙攣に繋がります。
今すぐできる予防方法
腓返りが生じる主な原因は筋疲労と神経の誤作動でした。
筋肉の特性として、柔軟性が低下していると疲労しやすいことがあります。また、神経が異常に興奮していると筋肉の緊張が高まり、柔軟性が低下してしまいます。
つまり、筋肉を日ごろから柔らかく保つことが腓返りの予防に効果的であるといえます。
就寝前のストレッチ習慣
ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)のストレッチを毎晩行いましょう。


温めてリラックスさせる
ゆっくり入浴することや、就寝中に冷えさせないようにしましょう。
特にこれからの季節、クーラーや扇風機の風を直接足に当てないようにしましょう。冷えることで血流が低下し、筋肉の柔軟性が低下します。
それでも良くならないときは・・・
腰椎疾患や末梢神経障害が潜んでいることもあるため、早めの受診をおすすめします。
やまべ整形外科では、膝の痛みや腰痛・スポーツ障害・骨粗鬆症の治療、リハビリテーションに力を入れています。
当院は南海本線「泉佐野駅」より徒歩約10分の場所にあり、駐車場も完備しております。
超音波診断装置を活用した正確な診断と、理学療法士による専門的なリハビリテーションを提供し、一人ひとりの症状に合わせた治療を行っています。
「膝の痛みが続いている」「反り腰が気になる」「どんなストレッチが効果的かわからない」など、お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。適切な診断とリハビリで、症状の改善をサポートいたします。