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テニス肘(上腕骨外側上顆炎)

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)とは

テニス肘(上腕骨外側上顆炎:じょうわんこつがいそくじょうかえん)は、肘の腱に過度な負担がかかることで発症する疾患です。テニス愛好家に生じやすいのでテニス肘と呼ばれています。
物をつかんで持ち上げる動作やタオルを絞る動作などを繰り返すと肘の外側から前腕にかけて痛みが出現します。多くの場合、安静時の痛みはありません。

日本整形外科学会HPより引用

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の原因・病態

病態や原因については十分にはわかっていませんが、
テニスやゴルフでボールを打つ時や、重い荷物を持ち上げる時など、手首から上腕に外部の力が加わるような動作を繰り返し行っていると、肘の外側の骨の近くで炎症が起こって、痛みが生じる病気です。
特に40代以降になると筋肉のしなやかさが徐々に失われていき、上記の動作を行った際に腱にかかるストレスが強くなるので、発症する可能性が高くなります。

主に短橈側手根伸筋の起始部が肘外側で障害されて生じると考えられています。
この短橈側手根伸筋は手首(手関節)を伸ばす働きをしています。

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の診断

外来で簡単に行える疼痛を誘発する試験で診断します。
以下の3つの検査が一般に用いられています。
いずれの検査でも肘外側から前腕にかけての痛みが誘発されたら、テニス肘と診断します。

Thomsenテスト

検者は手首(手関節)を曲げるようにして、患者さんには肘を伸ばしたまま検者の力に抵抗して手首(手関節)を伸ばしてもらう。

Chairテスト

患者さんに肘を伸ばしたまま手で椅子を持ち上げてもらう。

中指伸展テスト

検者が中指を上から押さえるのに抵抗して、患者さんに肘を伸ばしたまま中指を伸ばしてもらう。

日本整形外科学会HPより引用

テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の治療

保存療法

手首や指のストレッチをこまめに行います。

スポーツや手をよく使う作業をひかえて、湿布や外用薬を使用します。

肘の外側に局所麻酔薬とステロイドの注射

テニス肘用のバンドを装着します。

日本整形外科学会HPより引用

手術療法 

保存療法で治らないときは、筋膜切開術、切除術などがあります。

当院では注射やテニス肘バンドの処方も行っております。お気軽にご相談ください。

やまべ院長からの一言

やまべ院長

前腕伸筋群のセルフケアが一番大事です。私自身もテニス肘になりました。よく使う部位なので治りも遅く、私はセルフリハビリとテニス肘バンドを使い、症状改善まで1年ほどかかりました。 症状があれば、早めに受診をお勧めします。リハビリやテニス肘バンドなどでも改善なければ、エコー使用しステロイドの注射も有効です。

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