モートン病

症状

個人差はありますが、第3-4足趾間（第3趾と4趾の向かい合う側）のしびれ、疼痛、灼熱痛などの多彩な神経症状が出現します。前足部足底の小さな有痛性の腫瘤を主訴に来院するが多く、障害部位は、第2-3、4-5足趾間のこともあります。
また、痛みも強く、時には下腿まで及ぶことがあります。

原因と病態

足趾変形がある場合や中腰の作業、ハイヒールの常用などで趾の付け根の関節（MP関節：中足趾節関節）でつま先立ちをすることによって、足趾に行く神経が中足骨間を連結する靱帯（深横中足靱帯）のすぐ足底部を通過するため、この靱帯と地面の間で圧迫されて生じる神経障害です。

障害神経の足趾間に感覚障害があり、中足骨頭間足底に腫瘤と同部のティネルサイン（神経傷害部をたたくとその支配領域に疼痛が放散する）があれば診断は確定できます。また、足趾を背屈するか、つま先立ちさせると痛みが強くなります。
確定診断には、X線（レントゲン）検査、超音波検査などを必要に応じて行います。

治療

まず、足底挿板（インソール）などを用いた保存的治療をします。
３カ月ほど様子を見て症状が回復しないものでは手術が必要になることもあります。

保存的療法

局所の安静（作業肢位、ハイヒールの禁止）、薬剤内服、足底挿板、運動療法、ブロック注射など。

手術療法

神経剥離、神経腫摘出、深横中足靱帯の切離等の手術が行われます。

やまべ整形外科でもインソールやリハビリ指導も行っています。お気軽にご相談ください。