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オスグッド・シュラッター病

症状

小学生から中学生くらいの成長期にあたる子どもに頻発するスポーツ障害です。
特にサッカーやバスケットボールなど、膝への負担が大きいスポーツ種目で多くみられます。
膝のお皿の下あたりには脛骨(けいこつと呼ばれる太い骨)、その近くに脛骨粗面(そめん)という部分があり、徐々に出てきて痛みを生じます。

日本整形外科学会ホームページより引用

ほとんどの場合、成長が終わると痛みが治まりますが、無理をすると成長期が終わってからも痛みが残ることがあるので、休息と発症後は適切なケアが必要です。

原因と病態

日本整形外科学会ホームページより引用

大腿四頭筋は膝のお皿(膝蓋骨、しつがいこつ)を経由して、脛骨粗面に付着しています。膝を伸ばす動きを繰り返し行っていると、大腿四頭筋に膝蓋腱を介して付着している脛骨の結着部が強く引っ張られる状態が続きます。その際に、骨端軟骨の一部に剥離が起こることで発症します。
子どもの骨は、やわらかい骨から硬い骨へと成長する過程にあり、どうしても不安定な状態です。また、骨の成長スピードに対して筋肉や腱の成長が追いつかず、アンバランスな筋骨格構造になっています。
そこに過剰な運動による負荷が加わることで、膝の痛みが起こると考えられています。

診断

オスグッド・シュラッター病は特徴的な症状に加えて患部の隆起、押した時の痛みなどにより診断されます。より確実な診断のためにX線検査や超音波検査を行い、脛骨結節の腫れや剥離を確認します。
また、必要に応じてCT検査やMRI検査を行うこともあります。

スポーツ復帰と予防

痛みがなくなればスポーツは可能です。 発症後3~6ヵ月はスポーツをすると症状が強くなるので、スポーツ前後に大頭四頭筋ストレッチやアイスマッサージなどをした上でのスポーツすることをお勧めします。
また、オスグッドのようなスポーツ障害は、日頃から予防に取り組むことが重要です。
以下の3つの予防法を意識しましょう。

日本整形外科学会ホームページより引用

練習メニューの見直し

オスグッドは、スポーツのしすぎによって引き起こされます。
子どもの成長に応じ、運動量や練習メニューを調整しましょう。

食事で栄養をとる

成長期は急激に骨が伸びたり、筋肉が大きくなったりします。必要な栄養を届けるために、好き嫌いをしないで、まんべんなく栄養を取ることが大切です。たんぱく質や鉄分もしっかり摂りましょう。

適度なストレッチをする

運動前と運動後には、ストレッチを行うのが基本です。呼吸を続けながら、痛いと感じない程度にゆっくりと伸ばしていきます。反動をつけずに、じっくりと気持ちよい状態をキープしましょう。

日本整形外科学会ホームページより引用

    

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