ジャンパー膝
ジャンパー膝の原因・概要
ジャンパー膝(膝蓋腱炎(靱帯炎))は、バレーボールやバスケットボールなどジャンプ動作が多いスポーツ選手に多い膝のスポーツ障害です。
膝のお皿(膝蓋骨)とスネの骨をつなぐ膝蓋腱(しつがいけん)に負担が繰り返しかかり、腱が炎症を起こしたり傷んだりします。

ジャンパー膝の症状
- 膝のお皿の下あたりが痛む
- ジャンプや着地で痛い
- 階段の上り下りで痛む
- 痛みが続くとジャンプ力が落ちることも
ジャンパー膝の検査
- 問診と視診で痛む場所を確認
- 痛みの強さや膝の動きのチェック
- 必要に応じてエコーやMRIで腱の状態を詳しく調べます

ジャンパー膝の治療
- まずは運動量を調整(休む)し、ストレッチや筋力トレーニングで膝にかかる負担を減らします。
- 痛みが続く場合は、必要に応じて専門的なリハビリ・運動指導を行います。
ジャンパー膝の予防
- 大殿筋や太もも裏の筋力を鍛える
- ジャンプ動作のフォーム改善
- 痛みがあれば早めに休んで無理をしない
- 太ももの前後の筋肉を柔らかく保つストレッチ
ジャンパー膝セルフリハビリメニュー
注意事項
- 痛みが強いときは無理に続けない
- 正しいフォームで、呼吸を止めない
① 太もも裏のストレッチ(ハムストリング)


仰向けに寝転び、両足を上げ、太ももの後ろで手を組みます
手を組んだまま足を天井へ引き上げる(5秒キープ)
POINT 背中を丸めない
② お尻外側のストレッチ(大殿筋)


椅子に座り、足を組みます。組んだまま前屈します。(5秒キープ)

POINT 背筋を伸ばして骨盤から倒す
③ 太もも前のストレッチ(大腿四頭筋)
壁や椅子につかまり片足を後ろへ引く
(30秒 キープ)
POINT 太もも前を伸ばす

詳しくはコラム“膝の前の痛み・反り腰改善!大腿四頭筋のストレッチ”に掲載しております。
毎日継続していくことが大事です。回数を決めるよりも、できる限りこまめに行うようにしましょう。
やまべ院長から一言

やまべ院長
オスグッドもジャンパー膝も、成長期のスポーツ選手にとても多くみられます。歩く動作や階段動作など、日常生活動作でも痛みがつらい場合は、思い切ってOFFをとり、その間に理学療法士とセルフケアの練習をしてもらうことが多いです。休むのも勇気です!!