粉瘤
粉瘤とは?「ただのしこり」と放置していませんか?
体中にできる、皮膚の下の「しこり」。その正体として最も多いのが、「粉瘤(ふんりゅう)」、医学的には「アテローム(表皮嚢腫)」と呼ばれる良性の皮膚腫瘍です。
脂肪の塊と思われがちですが、実は違います。
粉瘤の正体と原因
粉瘤は、皮膚の下にできた「袋(嚢腫)」の中に、本来は剥がれ落ちるはずの「角質(垢)」や「皮脂」が溜まってしまった状態です。
| 袋(嚢腫) | 皮膚の一部が内側に陥没して、袋状になったものです。 |
| 内容物 | 垢や脂が溜まり、徐々に大きくなります。感染すると強い痛みを生じます。 |

粉瘤の症状
粉瘤が起こると、以下のような症状が現れます。
- しこり
皮膚の下に、ぷよぷよした、あるいはやや硬い「しこり」を感じます。 - 開口部
しこりの中心に、小さな黒い点(皮膚の開口部)が見られることがあります。 - におい
無理に押し出すと、独特のにおいを持つ白いドロドロした物質が出てくることがあります。
※このにおいは、溜まった角質や皮脂が細菌分解されたものです。 - 痛み・腫れ(感染時)
細菌感染を起こすと、急激に腫れ上がり、激しい痛みや熱感を伴います。
粉瘤の診断
当院では、以下のステップで的確に診断を行います。
問診・触診
いつからしこりがあるか、大きさの変化などを詳しく伺い、しこりの状態を確認します。
超音波(エコー)検査
必要時は、エコー使用し「袋(嚢腫)」の大きさ、位置、炎症の程度を確認します。
画像検査(必要時)
必要に応じてCTやMRI撮影を行い、しこりの広がりを詳しく確認します。
粉瘤の治療
基本的には「切除」が中心となります。無症状の小さな粉瘤であれば、直ちに手術が必要でない場合もあります。
切開排膿(せっかいはいのう)
感染で強い痛みがある場合、緊急で皮膚を切り、溜まった膿や内容物を排出します。
嚢腫切除術(のうしゅせつじょじゅつ)
繰り返し内容物が溜まる場合は、手術にて「袋」を完全に切除し、再発リスクを抑えます。
やまべ整形外科での手術治療について
当院では「骨軟部腫瘍専門医」による診察・手術予約が可能です。
手術は局所麻酔で行い、時間は30分~60分程度。日帰りでその日のうちにお帰りいただけます。
受診をご検討の方へ
炎症が落ち着いている時期に手術を行う方が、傷口も小さく、より綺麗に仕上がります。「最近大きくなってきたかも…」と感じたら、炎症が起きる前にぜひ一度ご相談ください。
粉瘤の3つの大切な注意点
- 強い痛みや腫れ、ニオイがある場合は感染のサインのこともあるため、放置せず自己判断も避けましょう。
- 無理に押し出すと袋が破れて炎症が悪化し、強い痛みや再発につながるおそれがあります。
- 腫れがひどくなる前に受診することで、傷跡をできるだけ抑えながら治療しやすくなります。
やまべ院長のひとこと

「皮膚の下にしこりがある」「何だかにおう」「痛くなってきた」……そんな症状でお悩みではありませんか?粉瘤は、ただのしこりと思われがちですが、感染すると強い痛みを引き起こします。
気になる症状があれば、いつでもご相談ください。
粉瘤に関するよくあるご質問
消えません。 皮膚の下に「袋」がある限り、垢が溜まり続けて徐々に大きくなります。
別物です。 脂肪腫は「脂肪細胞の塊」ですが、粉瘤は「袋の中に垢や脂が溜まったもの」です。
絶対にNGです。 無理に潰すと袋が破れて細菌感染し、激痛を伴う激しい炎症を起こします。
小さいうちの切除が理想です。 炎症を起こしてからでは手術が複雑になり、傷跡も残りやすくなります。
内容によりますが、多くは30分~60分程度。局所麻酔による日帰り手術が可能です。予約制になります。
原因である「袋」が残っているからです。再発を防ぐには、炎症がない時に袋ごと摘出する必要があります。
行っております。当院では「骨軟部腫瘍専門医」による診察・手術予約が可能です。
手術は局所麻酔で行い、時間は30分~60分程度。日帰りでその日のうちにお帰りいただけます。まずは、診察にてご相談ください。