足底腱膜炎
足底腱膜炎（そくていけんまくえん）とは
足底腱膜炎とは、足底腱膜が炎症を起こし、痛みが生じる疾患のことです。足の裏には、かかとからそれぞれの指の付け根へと及ぶ靭帯性の「腱」が膜のように広がっており、この膜のことを「足底腱膜」と呼んでいます。
足底腱膜の役割
足底腱膜は足の裏のアーチ部分である「土踏まず」を支えるとともに、歩行時に少しだけたわんで、足への衝撃をやわらげる働きもあります。また、アキレス腱と連動して、効率よく踏み返し動作を行うといった作用もあります。
原因
- ふくらはぎやアキレス腱が硬い人
- 足を引き上げる力が弱い人
- スポーツや激しい運動で過度な負担をかける人
- 足の裏のアーチが崩れている人(扁平足)
に加えて、加齢や肥満でも、足を踏み返すときに足底腱膜にかかる負担が大きくなり、足底腱膜炎になってしまいます。通常、かかとからふくらはぎの筋肉やアキレス腱が柔軟である場合、痛みは出ません。
症状
特徴は、歩き始めの時などに踵（かかと）や土踏まずのあたりが痛みます。進行すると立っているだけで一日中痛むこともあります。痛みが出る時のエピソードと痛む部位が特徴的であるので、問診だけで診断されることが多いので、足のレントゲン（X線）検査は必要な時だけに限られます。
治療と予防
- 安静（痛い動作を可能な限り控える）
- 足底筋のストレッチ、痛み止め（飲み薬・貼り薬）、
- リハビリテーション
- 完全オーダーメードの足装具（インソール）の製作
完全オーダーメードの足装具（インソール）について
完全オーダーメードの足装具（インソール）を作り、足底部のアーチ形態を整えたり、補正して足部の立体構造を改善する方法があります。インソールは、一人ひとり足型を取り、足の特徴や癖に合わせて製作するため、義肢装具士 （インソールと高い専門知識のあるスタッフ）がいる医療機関を受診することをおすすめします。足底腱膜炎の多くは、これらの治療法で症状が改善されます。
やまべ整形外科で、インソールの作成やリハビリ指導を行っています。
毎日使う足だからこそ、足の裏に過度な負担をかけずに、いつまでも元気な歩行ができるように気をつけましょう。
お困りの方は、お気軽にご相談下さい。
やまべ整形外科
