首下がり症候群
首下がり症候群とは
首下がり症候群は、首の筋力が低下して頭が前に垂れてしまう病気です。自分の意志では首をまっすぐ保てず、日常生活に支障をきたすことがあります。

首下がり症候群の原因
- 首の筋力低下(加齢・筋疾患)
- パーキンソン病などの神経疾患
- 姿勢の悪化や長時間の前屈姿勢
- 脊椎や神経の障害
首下がり症候群の症状
- 首が前に大きく垂れ下がる
- 視界が制限される
- 首や肩のこり・痛み
- 食事や歩行が困難になることも
首下がり症候群の診断
- 姿勢や動きの確認
- 骨や神経の状態チェック
必要に応じて、レントゲンやMRIなどの検査を行い、首の骨や神経に異常がないかを調べます。これにより、脊椎の変形や神経の圧迫などがわかります。
- 筋肉や神経の検査(必要な方のみ)
首の筋肉や神経の働きに問題があるかどうかを、筋電図(きんでんず)などの検査で確認することがあります。主に、神経の病気が疑われる方が対象です。



首下がり症候群の治療
リハビリテーション(運動療法)
首を支える筋肉を鍛えたり、姿勢を整えたりする運動を行います。専門の理学療法士が、症状に合わせて無理のないトレーニングメニューを提案します。
装具療法(首を支える道具)
首を安定させるために、頚椎カラーを使うことがあります。筋肉への負担を減らし、日常生活を快適に過ごすために役立ちます。

薬物療法(お薬によるサポート)
痛みや筋肉の緊張が強い場合には、筋弛緩薬や痛み止め、ビタミン剤などを使って症状を和らげます。効果を見ながら、必要な量を調整していきます。
手術療法(必要な場合のみ)
リハビリや薬の効果が乏しく、頸椎の変形や神経の圧迫が強い場合には、手術が検討されることもあります。当院では、信頼できる専門施設と連携して治療を進めます。
治療は一人ひとりに合わせて
首下がり症候群は、原因も症状もさまざまです。当院では、患者さまの状態に応じたオーダーメイドの治療プランをご提案し、リハビリ・装具・薬などを組み合わせて進めていきます。
早期の診断と正確な見立てが、回復への第一歩です。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
やまべ院長から一言

首下がりはよく見かける疾患ですが、「歳だから、仕方ない」と放置している方が多い印象です。気になる症状があれば、一度やまべ整形外科にご相談ください。
首下がり症候群に関するよくあるご質問(Q&A)
首が前に垂れ、顔を上げられなくなる病気です。
加齢、筋力低下、神経・筋の病気(例:パーキンソン病)など。
首が下がって前が見えにくい、歩きにくい、食べづらい、話しにくいなど。
見た目の確認、レントゲン、必要時MRIなど。
装具やリハビリで筋力を鍛える。必要なら手術。原因となる病気の治療も重要。
首や背中の筋肉を鍛える体操やストレッチを行います。
長時間うつむかない、正しい姿勢、筋トレ、栄養に気をつけましょう。
早期発見・治療で改善可能。放置すると悪化します。