変形性膝関節症 knee osteoarthritis
変形性膝関節症を防ぐために
膝関節の構造
大腿骨・脛骨・膝蓋骨で構成
体重を支える・走る・跳ぶなど運動の中心的な役割
→負荷も多くかかる
半月板・靭帯・筋肉など軟部組織に頼っている
代表的な膝関節疾患
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 靭帯損傷 など
原因と病態
女性に多い
関節軟骨の老化によることが多い。
使い過ぎにより軟骨がすり減り、関節が変形する。
骨折などの外傷や感染の後遺症として発症することもある。
肥満も影響する。
症状
初期:立ち上がり・歩き始めなどの動き始めに痛み
中期:正座・階段昇降困難
末期:安静時痛・変形・歩行困難
診断
- 触診
- 関節の動きの確認
- レントゲン
治療方法
初期:保存療法
- 日常生活指導
- 運動
- 内服薬、関節内注射
末期:手術療法
- 人工関節全置換術
- 骨切り術 など
保存療法
膝への負担を減らす
激しい動作・正座は避ける
適正な体重へ減量
膝への負荷は歩くときは体重の2~3倍、階段では6~7倍かかります
体重コントロール
BMI:体重kg ÷ 身長m ÷ 身長m
19~25以内が標準です
運動
有酸素運動
- エアロバイク
- プール歩行 など
その他
- 関節可動域訓練
- 下肢筋力強化
- バランス訓練
手術療法
軟骨がすり減った膝関節を人工関節に入れ替える手術
当てはまる症状はありませんか?
- 朝起きて膝を動かすと痛む
- 歩き始めるときに膝が痛む
- 階段の上り下りの時に痛む
- 椅子から立ち上がるときなどに痛む
- 膝を動かすとギシギシ音がする
- 膝が腫れている
- 膝の内側を押すと痛む
膝関節に痛みがある方へ
正確な診断のもと
- 適正体重の維持
- 投薬
- 自主トレやリハビリ
- 負担のかからない動作方法の習得
を継続して行いましょう。
あわせて読む
膝に関するお悩み
加齢、筋力低下、半月板損傷、靭帯損傷、変形性ひざ関節症などが考えられます。
膝の軟骨がすり減り、骨が変形していき、痛みや腫れが出る病気です。進行すると歩行困難になることもあります。膝の違和感や歩きづらさを感じる場合は、早めの受診をお勧めします。
膝の関節内にある組織(軟骨や半月板など)がダメージを受け、炎症反応が起こり、体が膝を守ろうとして関節液が過剰に分泌され、膝に水が溜まってしまいます。
原因には、加齢・膝の使い過ぎ・けが・疾患(関節リウマチや痛風など)・感染などがあげられます。
なりません。水が溜まるのは膝の炎症が原因です。水を抜くこと自体が癖になるわけではなく、原因が治っていないと、繰り返し溜まることがあります。
水を抜いた後、症状は一時的に改善されますが、炎症を抑える治療やリハビリを行い、根本的な改善を目指しましょう。
- 安静・アイシング
- 痛み止めの使用
- 膝周りの筋力トレーニング
- サポーターやインソールの活用
- 定期的なヒアルロン酸や炎症を抑える注射
膝の関節内に直接注射することで、簡単に言い換えると、関節に潤い(潤滑油)を与え、痛みや炎症を和らげる注射です。膝の軟骨損傷と炎症を抑制する効果があり、月1~2回程度、通院しての注射をおすすめしています。
ヒアルロン酸の内服や貼付の処方は行っておりません
半月板損傷や変形性膝関節症の可能性があります。特に症状が進行していくと、階段の降りるときの方が辛いという方が多いです。早めに受診しレントゲンやMRIの検査をお勧めします。ご自身の膝の状態を把握することから始めましょう。
実際の変形程度や(末期に近い状態)、どれくらい生活に支障をきたしているか?をもとに考えます。また、ヒアルロン酸やリハビリである程度治療しても、症状が強く残っている場合…具体的には①夜間にも痛みがある ②10分~15分くらい歩くとつらい ③曲げ伸ばしの角度が悪い。このような症状が続く場合には、手術を検討することが多いです。
当クリニックは病診連携に力を入れており、地域医療の窓口として積極的に患者様を、地域の中核病院へご紹介しております。手術を検討中の方は、診察のご予約をお願いします。また手術後のフォローやリハビリも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
可能です。紹介状や画像データをご持参いただけると助かります。手元に紹介状や画像データがない場合にも、しっかりご対応させていただきますので、ご安心ください。
- 膝周りの筋肉を鍛える(太もも・ふくらはぎ)
- ストレッチやウォームアップをしっかり行う
- 体重管理
当院では理学療法士による、疾患に沿った筋力強化方法や、ストレッチ指導を行っています。ご予約になりますので、診察にてご相談ください。
患者様の症状や生活状況に応じて、通院頻度や期間を相談しながら、決めていきます。お仕事や学生の方、なかなかお時間取れない方、比較的症状の軽い方には、全2回で完結する、理学療法士によるリハビリ指導という診療サービスも行っております。ご予約になりますので、診察にてご相談ください。
可能です。診察にてご相談ください
当クリニックでは変形性ひざ関節症に対して再生治療(PRP)を行っております。 詳しくは、こちらのページをご覧ください